【北海道開拓の村②】北海道民にも行って欲しい!歴史を体感できる札幌の観光地

目次 (contents)

北海道にしかない観光地、北海道民でも意外と知らない北海道の歴史を学べる「北海道開拓の村」

ここ楽しいんですよね♪

中学生の社会科見学で1度行ったことあって、まあまあ楽しかった記憶が残っていて。

でも全くもって歴史については記憶なく(笑)

今回は半年ぶりの実家(札幌市)。

数年前に他界した曾祖父(私の母方の祖父)が四国から開拓のために北海道へやってきたという自分の先祖の歴史との関係ということもあり、ちょっと北海道開拓の村へ再び訪れてみることにしたんです。

北海道開拓の村(以下開拓の村)に入村受付をして建物の外に出ると、昔の街並みが広がります。開拓の村は、明治、大正期の建造物を中心に復元再現した野外博物館。(アクセス方法はこちら)

開拓当時の暮らしを訪れる人たちに体感してもらうことと、文化の流れを示す建造物を保存し将来を生きる私たちに伝えていくことを目的に1983年4月に開かれた村となります。

知らなかった我が故郷、北海道開拓の歴史

入口すぐのビジターセンターでは2階に上がると北海道の開拓の歴史について資料や写真が置いてあります。

明治初期以降、特に東北や北陸地方などあらゆるところから広大な北海道へと渡り住み、明治後期からは毎年5万~8万人もの人たちが移住したとのこと。

移住では、士族移民・屯田兵・農業移民などの団体での移民よりも一般の単独移民(特に農業移民)が多く見られたそう。

開拓使が設置された明治2年(1869年:江戸が東京になった頃)には6万人しかいなかった北海道の人口。同年、「蝦夷地」から「北海道」と呼び名が変わります。

その後、明治19年(1886年)に北海道庁が設置された年には約30万人。

この6万人って少なさですが、現在の新潟県佐渡島(さどがしま/さどしま)の人口とほぼ同じくらいになります。と言っても「え?佐渡島ってどこ?」となる方もいると思いますので…

面積で比較してみると、

佐渡島:854㎢
北海道:83,450㎢

人口は同じなのに面積は佐渡島の約100倍✨この結果からも大きな北海道の土地に、本当にわずかな人間しか住んでいなかったことがわかるでしょう。(わかっていただきたい笑)

その後も急速に人口は増え明治34年(1901年)には100万人以上に!

それからも右肩上がりに増加し続け、現在は約570万人が北海道に住んでいます。

小樽新聞から学ぶ繰り返される歴史

旧小樽新聞社という建物に入ると、閲覧できる明治の小樽新聞がいくつか置いてあります。

適当に手に取って見ていると、開拓の村ボランティアのおじさまがひょこひょこやってきて

「見て欲しい日の新聞がある」

と言われ、出されたものがこちら↓

明治29年(1896年)6月のもの。

どんな記事なんだろう。。。

まずは右側の記事、日付は6月19日。

見えますでしょうか?「岩手宮城…」と書いてあり読み続けると下の方には「溺死者5千人…」などと綴ってあります。

続いて左側。翌日20日の記事です。岩手県の海の被害について「5030戸」もの家が流され、「溺死者22,186人」と一気に増えています。

あ、、、と何かが頭をよぎったことでしょう。

そう。2011年3月11日(金)14:46に起きたあの東日本大震災と同じような出来事なんですね。

この新聞記事は震災前は誰も知らず、震災後にボランティアスタッフが「もしかしたら…!?」と思い、探してみたら見つかった記事だそう。

歴史は繰り返されるんだね、前に起こったことを人は忘れてしまうんだね、などと話し

感慨深い気持ちになりました。

忘れても思い出すために、私たちはこうやって文字にして残すんですよね。

そう考えると文字って強いですよね。

また、この頃の新聞には写真などなく、絵などは手書きだったそうです。

手書きだと味がありますね。

小樽新聞からわかる小樽の発展度合い

今もそうですが、新聞には広告がずらーーーっと並ぶページがあります。

明治時代の新聞もそれは変わらず、小樽新聞にも広告が載せられているページがありました。

銀行、質屋や病院の広告。

ズラリと並ぶ船の名前。これだけ多く船が載っている=それだけ外部との交流がある、ということを意味し、当時小樽がとても栄えていたことを示すそうです。

ボランティアスタッフさんのお話によれば、一時期は日本国内で最も広告が多い新聞にもなったことがあるようです。

信濃と長野県の関係

信濃って聞くとどこをイメージしますか?

長野県にある信濃川が浮かぶ方が多いんじゃないかな、と思います。

小学生だったか忘れましたが、日本一流域面積の大きい利根川とセットで日本一長い川は「信濃川」と、恐らく多くの方は習ったことでしょう。

小学6年生で札幌に引っ越してきて、「信濃小学校」、「信濃中学校」に通う中で私はずっと疑問だったんです。家の近くに「信濃神社」もあるし。

なんで「信濃」なんだろう?

信濃川がある長野県と何か関係があるのかな??

…まぁ、いいか\(^o^)/

疑問に思いつつも、自分から調べることもせず10年以上の年月が流れ、、、(笑)

開拓の村で目にした「旧信濃神社」がようやく点と点を繋げ合わせてくれたんです。

毎年のように初詣やお祭りなどのたびに行っていた信濃神社の「信濃」はこの地域がやはり長野県からの移民が多いことが関係していたそう。

基本情報

野外博物館 北海道開拓の村

【住所】札幌市厚別区厚別町小野幌50-1
【電話番号】011-898-2692
【URL】http://www.kaitaku.or.jp
            毎月季節に応じてイベント開催中!

【入村料】
大人800円
大学生&高校生600円
中学生以下&65歳以上&障がい者手帳お持ちの方は無料

【開村時間】
5月~9月は9:00-17:00、無休(入村16:30迄)
10月~4月は9:00-16:30、月曜定休だが祝日・振替休日の場合は翌日定休(入村16:00迄)
※12/29~1/3は休村。

★馬車鉄道に乗れる期間:4月から11月限定
★馬そりに乗れる期間:12月から3月の土日祝日(札幌雪まつり期間のみ限定)

冬は雪の上を馬が引っ張るそりに乗って昔の北海道をまわれるなんて、なんか味がありますね!

入村のため支払った入村料と引き換えに頂いたパンフレットにこんな記載があったんです。

ご利用のお願い/●撮影品などを公開する際は使用の承認を受けて下さい。

             野外博物館 『北海道開拓の村』パンフレットより引用

意外とビビりな私は念のため、こちらの記事を書き始める前に直接「北海道開拓の村」へ電話し確認✨

撮った写真は商業目的で使う以外であれば、特に承認はいらないとのこと。一安心です♪

是非、皆さんも北海道札幌市へ旅行にお越しになった際は立ち寄ってみてください。GWシーズンは桜、夏は心地よいあたたかさ、秋には紅葉、冬には馬そり、、、春夏秋冬いつでも楽しめることでしょう!!!

最後に、私からのちょっとしたアドバイス。

時期的な問題もあるかと思いますが、私が訪れた5月はカメムシが多い建物もあり…(笑) 壁や窓、天井や床にカメムシがいました。臭くないです。ただ虫嫌いな方は要注意していただきたいのと、天井にいるカメムシがときどき落ちてくるので帽子があるといいかもです✨

※※【北海道開拓の村①】北海道でゆったり・のんびり札幌観光♪昔の北海道にタイムスリップー!をまだご覧になってない方はこちらへ!子ども連れ・家族・カップル・お友達・ひとりでも楽しめる、歴史+αの魅力がわかります。

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