ニュージーランドでは同性婚が法的に認められている!より多くの人に結婚の権利があるニュージーランドから学ぶこと

同性婚ができる国、ニュージーランドから教わることと性的マイノリティー(LGBTGIA)について。

「結婚」と聞いてどんなイメージを抱きますか?

カッコよくタキシードで決めた男性。

美しい白のベールで包まれた女性。

そんなイメージを抱く方が多いのではないでしょうか?

同性婚が法律によって認められている国。

私が今(2018年8月現在)いる国、ニュージーランドは2013年より同性同士の結婚が合法化されています。

実はこれはアジア・オセアニア地域では初めてのことなんです!

この事実も私がニュージーランドに実際に来るまで知りませんでした。恥ずかしながら、知ったのはニュージーランドに滞在してから半年も過ぎたあと…

ニュージーランドで同性婚が認められた2013年になされた、ある政治家による感銘なスピーチがあるのでシェアさせていただきます。モーリス・ウィリアムソン議員です。

あ、このスピーチを見たらちゃんとこのブログに戻ってきてくださいねー(笑)

さて、ご覧になりましたでしょうか?

今後政治家はもちろん、一般の方も皆さんでこうした考え方で共に同じ地球で生きていきたいものですね。

ニュージーランドのように、お互いに結婚したいと思っている同性愛カップルにその権利が与えられることに関して、日本やその他多くの国と比較するとより自由に生きやすいんだろうなと感じます。

愛し合う二人に、結婚という手段を、認める。それだけです。

宗教や文化的問題、偏見や無知、間違った認識によって未だに多くの国で同性愛・同性婚について論争が繰り広げられていたりします。

ですが、そうしたものを取っ払って同じひとりの人間として捉えシンプルに考えればいいんです。

私たちが勝手にシンプルな問題を複雑にしてしまっているだけなのかもしれませんね。

単純に人の幸せや自由、人権のことを考えれば、好きな人同士が一緒に今後の人生を歩んでいきたい、家族になりたい✨そう思うのは自然なことで、素敵なことですよね♪

結婚しなくても一緒に生きていくことは可能ですが、やはり家族でないことが理由で大切な人の死に目に会えなかったり同じお墓に入れなかったり…

何かあったときに受けられない社会保障は沢山あります。

私がニュージーランドをひとり旅していて出会い仲良くなった1人のマレーシア出身の方(レズビアン)が言っていました。

「住みやすい国、地域を探すためっていうのがニュージーランドに旅行で来た理由の1つなんだ」と。

ニュージーランドだけでなく、将来住みやすいところに移住を考えて頻繁にいろいろな国を旅しているそうです。

彼女曰はく、ニュージーランドはレズビアンとしてもアジア人としても住みやすいと思ったとのこと。

 

また、台湾からワーホリで来ている子とちょうど先日、同性愛や同性婚について話をしていたんですが、台湾は日本よりも少し進んでいるようです。

現在(2018年8月)まさに、台湾では同性婚を認める方向性ではありますが、法律の内容を決めかねている段階だそうで。異性同士の結婚と同じ内容の法律にするのか、同性婚用の法律を別途作るのか。

別途作る必要はなく、異性同士の結婚についての法律と同じものを適用すればいいとの意見もあり、今後どうなるのかまだわからない状況とのこと。

「婚姻は両性の合意のみに基づいて…」

これは日本の憲法24条の一部です。

この「両性」ですが、どの性を思い浮かべますでしょうか?

日本のこの条文では、恐らく男性と女性、つまり異性間の結婚の意味で用いられており、男性と男性、もしくは女性と女性の結婚(同性婚)は含まれていないかと思います。

同性婚が法によって厳格に禁じられているわけではありません。触れられていないんです。

これが何を意味するか。

同性愛者の不在でしょうか。

存在しているはずなのに、しないことになっている(してしまっている)のではないでしょうか。

LGBTQIAって聞いたことありますか?

同性愛や同性婚について考える際に、確認しておきたい言葉です。

最近は日本でもLGBTを耳にする機会が多くなってきましたが、LGBTQIAまでご存知の方はそう多くないかと思います。

L=Lesbian(レズビアン ※レズと略すのは差別用語。ビアンと呼ぶのはOK)

G=Gay(ゲイ)

B=Bisecual(バイセクシュアル ※両性が恋愛対象)

T=Transgender(トランスジェンダー:生物学的性と性自認が一致しない人)


Q=Queer or Questioning(クィア:LGBT、クエスチョニング:自分のセクシュアリティが定まっていない・定めたくない・模索中の人)


I=Intersex(インターセックス:男性・女性どちらの性にも属す、もしくは属さない)


A=Ally or Asexual(アライ:上記に挙げた性的マイノリティを理解・支援する人、アセクシュアル or エーセクシュアル:性別問わず恋愛に関心がない)

そもそもこのようにカテゴリーで分けられていること自体が、普通ではない人たちという差別化を生み出している感じがしますが…

先程のスピーチの中に「レインボー」という言葉が出てきたのを覚えていますでしょうか。レインボーはゲイなどのセクシュアルマイノリティの象徴です🌈

レインボーフラッグ(虹色の旗)やレインボーグッズはゲイパレードなどが開催されたときには特によく目にします。もうどこを見てもレインボー(笑)

これはアメリカ、サンフランシスコのゲイプライドを見に行った時の写真(2013年6月29日)。

私もレインボーグッズ持ってます(^^)

写真がニュージーランドのものでなくて申し訳ないです…(でもパレードの様子がなんとなく伝わればと思います)

ニュージーランドでもこうしたイベントはあるんですが、行きそびれました。今度ニュージーランドを訪れるときにはその時期に合わせて行こうと思います!

でも次に見に行く、もしくは参加するのは2019年4月28日(日)、29日(月・祝日)に日本の東京で開催されるレインボープライドがいいなと勝手に思ってます。

個人的な偏見を法律に持ってこないで頂きたい。

ちょうど今日私が見たニュースです!

下記、日本のとある議員による発言。

「同性愛は『趣味』みたいなもの」

参考:「朝日新聞DIGITAL」https://www.asahi.com/articles/ASL815FV3L81UTFK01C.html
2018年8月1日19時05分

同性愛が趣味なのであれば、異性愛も趣味なのでしょうか。

同性愛に対する誤った認識による偏見から来ている発言に思えますが、法整備は個人的な好き・嫌いでおこなって欲しくありませんね。

全員が偏見や差別をなくすのは不可能かもしれませんが、少なくとも政治家として、まずは正しい知識を身に着けていただきたいとは思います。

同記事で、同性婚を認めると日本が滅びる(生産性の問題が発生する)と懸念されている発言もありますが、異性同士の結婚でも子供を持たない選択を取ることも十分あり得ます。

同性同士でも養子をとることや人口受精など、子供が欲しい場合もいくつか選択肢はあります。

そもそも私たち人間は、

「生産性の為に生まれてきたわけではない!」

と先日も日本でレズビアンの方が公共の場で訴えていましたし。

わく旅ぶーちゃん、これ以上語ると熱くなりそうなのでこの辺にしておきます。

ニュージーランドの同性婚合法化から言えること。

今回セクシュアルマイノリティに焦点を当てて書いたのは、より多くの人にこの社会がどれだけ異性愛中心に回っているのか、考えて欲しいなと思ったからです。

というよりも、一緒に考えていきたいです。

それによって生きにくさを感じている人たちがいることを知らないといけないと思います。

生きやすい社会を求めて旅をしている人もいること。

同性愛者だからと言って有罪になったり、殺されてしまう社会もあるということ。

私は大学でジャンダー論の授業を受けるまで何も知りませんでした。知る機会がなかったんですね。

男の人には「彼女いるの?」、女の人には「彼氏いるの?」

などと当たり前に聞いていました。

最近は「パートナーはいるの?」と聞くように心がけています。

さらに偏見に関して言うならば、人だけでなく人生についても語れると私は思います。

何でもそうですが、正確な情報や知識がないものに対しては「嫌い」「怖い」「難しそう」「え、それ大丈夫なの?」「怪しいからやめた方がいいよ」なんていうふうに思ったり言われたり。

そんなことは日常茶飯事です。

実際にそのものをやってみたのか。

自分で直接確かめたのか。

正しい情報を手に入れようと行動したのか。

日本や海外で多くの人と関わったり多様性に触れるなかで、徐々に視野を広く持てるようになってきた気はします。

ですが未だにこれは偏見なんだなと気づいたり、相手から気づかされる瞬間も少なくありません。

知る・学ぶことから少しずつ始めることの大切さをニュージーランドでのワーキングホリデーを通して再確認させられます。

※あくまでも私個人の意見です。
※なるべく言葉に気を付けて書きましたが気分を害すような表現がありましたら申し訳ございません。

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